マヴェンズの非木材パルプ事業
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OUTLINE

「非木材パルプ」事業とは

「非木材」とはその名の通り、木材繊維以外の、
繊維利用植物及びそれが含有する植物繊維の総称です。

非木材パルプ事業

アバカパルプ、サイザルパルプ、エクアドル麻パルプ、ケナフ(ジュート)パルプ、コットンリンターパルプ、エスパルトパルプ、竹パルプ等、マヴェンズの柱の一つに非木材パルプ事業があります。「非木材パルプ」とはその名の通り木材を使わず製造されるパルプ(紙の原料)で、木材繊維にはない優れた特徴により、様々な分野の特殊紙に使用されております。非木材繊維はその多くが多年草であり、親株を残すことで半永久的に収穫が出来ることから、循環型資源として環境面でも優れた原料の一つと言えます。

マヴェンズはこれら非木材パルプの中でも特に優れた特徴を持つアバカ(マニラ麻)から作られるアバカパルプの取扱いに力を入れております。

マヴェンズは非木材パルプに関するプロフェッショナルとして、用途に応じたパルプ生産、小ロット生産などのご要望にも対応しておりますので、是非お気軽にご相談下さい。

アバカトレーディング事業

マヴェンズはサステナビリティの観点から原料の安定供給、確保にも力を入れております。
特殊紙原料であるアバカパルプは代替の原料がない為、お客様に安定的に供給していくことが非常に重要になります。
フィリピンは台風の通り道でもあり、過去にも麻の産地が大きな被害を受け、一時的に供給が滞ることも多々ありました。そのような自然災害時にも影響を最小限に留め、安定した原料を確保する為、マニラ麻の主要産地であるフィリピンのビコール、ミンダナオに麻の集荷・選別・成俵を行う拠点を持つTAG Fibers Inc.とFibers Trading Inc.と提携しております。
ビコール、ミンダナオは古くから良質なマニラ麻の主要産地として有名で、その間に位置するビサヤ(レイテ島・サマール島)からの原麻の集積地としても、その利用価値は益々高まっております。このように各産地から集められた原麻は、グレード毎に選別され、プラスチックなどの異物が取り除かれ、トレード単位である125キロに圧縮梱包されます。
成俵された原麻は、フィリピン国内のみならず、海外ユーザー(主にパルプメーカー)にも輸出されております。

天然繊維ロープ・ヤーン事業

古くから天然繊維は軍需、漁業、農業、工業用ロープの主要原料として使用されてきましたが、1960年代以降、合成繊維の台頭により、多くの天然繊維ロープが合成繊維製に取って変わられました。しかしながら現在においても天然繊維でなくてはならない用途があります。天然繊維ロープ原料としては、主にアバカ、サイザル麻、ジュート、椰子などがあり、中でもアバカ、サイザルは柔軟にして抗張力に富み、他の素材と比べ屈伸性、耐久性に優れていることから、合成繊維では出せない特定の機能を求められるロープ分野において重宝されております。例えばエレベーター用ワイヤー鋼線の芯綱、帯電・摩擦を嫌う一部の軍需用、合成繊維の混入を嫌う農業用バインダー紐、誘引紐、学校で使用される綱引き用ロープなどが挙げられます。近年使用済み合成繊維ロープのゴミが大量に発生しており、地球環境悪化の一因となっております。一方、天然繊維ロープは生分解性であり、地球に優しい素材です。マヴェンズは業界経験豊富なスタッフにより、東アフリカ(ケニア、タンザニア)、フィリピンより、ロープ原料となる高品質なサイザルヤーン、マニラヤーンを輸入販売しております。またサイザル麻そのものも独自のルートで安定的な供給体制を確立しております。

※サイザル麻は現在、東アフリカ、ブラジル、キューバ、中国などで栽培されており、年間約10万トンが生産されております。原産国はメキシコですが、20世紀初頭にドイツ人によってタンザニアへ移植され、プランテーション栽培へと発展しました。代表的なサイザル麻の用途として、特殊産業用紙、建材用補強繊維(アスベスト・合成繊維代替品)、緑化資材、麻カーペット、ダーツボードなど多岐に亘ります。