「非木材」とはその名の通り、木材繊維以外の、
繊維利用植物及びそれが含有する植物繊維の総称です。
アバカパルプ、エクアドル麻パルプ、コットンリンターパルプ、竹パルプ等、マヴェンズの柱の一つに非木材パルプ事業があります。「非木材パルプ」とはその名の通り木材を使わず製造されるパルプ(紙の原料)で、木材繊維にはない優れた特徴により、様々な分野の特殊紙に使用されております。非木材繊維はその多くが多年草であり、親株を残すことで半永久的に収穫が出来ることから、循環型資源として環境面でも優れた原料の一つと言えます。原麻の産地とグレードを選別することで、多種多様なお客様のスペック要求にきめ細かく対応しております。
マヴェンズはサステナビリティの観点から原料の安定調達にも力を入れております。フィリピンとエクアドルに集荷・選別・成俵を行うトレーディング会社と協業し、徹底した品質管理、トレサビリティの下、安全かつ高品質のマニラ麻を販売しております。
古くから天然繊維は船舶、漁業、農業、工業用ロープの主要原料として使用されてきましたが、1960年代以降、合成繊維の台頭により、多くの天然繊維ロープが合成繊維製に取って変わられました。しかしながら現在においても天然繊維でなくてはならない用途があります。天然繊維ロープ原料としては、主にアバカ、サイザル麻、ジュート、椰子などがあり、中でもアバカ、サイザルは柔軟にして抗張力に富み、他の素材と比べ屈伸性、耐久性に優れていることから、合成繊維では出せない特定の機能を求められるロープ分野において重宝されております。例えばエレベーター用ワイヤー鋼線の芯綱、帯電・摩擦を嫌う一部の船舶用、合成繊維の混入を嫌う農業用バインダー紐、誘引紐、学校で使用される綱引き用ロープなどが挙げられます。近年使用済み合成繊維ロープの残骸が海洋汚染の一因として深刻な問題となる中、生分解性である天然繊維ロープは地球に優しい素材です。マヴェンズは業界経験豊富なスタッフにより、東アフリカ(ケニア、タンザニア)、フィリピンより、ロープ原料となる高品質なサイザルヤーン、マニラヤーンを輸入販売しております。
※サイザル麻は現在、東アフリカ、ブラジル、キューバ、中国などで栽培されており、年間約10万トンが生産されております。原産国はメキシコですが、20世紀初頭にドイツ人によってタンザニアへ移植され、プランテーション栽培へと発展しました。代表的なサイザル麻の用途として、特殊産業用紙、建材用補強繊維(アスベスト・合成繊維代替品)、緑化資材、麻カーペット、ダーツボードなど多岐に亘ります。